2008年5月28日水曜日

naruto_neji_movie_shippuuden_hinata

この movieの中の、恐らくは最重要シーンにして謎もまた多い、あのシーンについて、書いてみます。nejiが、narutoに紫苑を託し、2人だけで祠へと向かうよう指示したシーンです。ストーリーの「起承転結」の「転」の終わりのあたりで、紫苑の身代わりになって足穂が死んだ後、naruto、紫苑、neji、リー、サクラの5人は、足穂の亡骸を埋葬します。その後、nejiが、「オレとサクラとリーが敵たちの足止め役をする」と決め、narutoに紫苑を託したのはなぜか、ということについては、いろんな解釈ができると思います。このシーンは役者さんたちにとっても重要なもののようで、パンフレットに載っていた、竹内順子、中村千絵、増川洋一、遠近孝一4人の座談会でも、このシーンのことが取り上げられていました。私はそのパンフレットを読んで「なるほど」と思い、その後、何人かの方の感想をネット上で拝読して、これもそのたび「なるほど、こういうことか」と思ったのですが、自分でも一つ、考えついたことがあります。それは、「nejiは、紫苑がnarutoに恋心を抱きつつあるということに気づいていたから、紫苑をnarutoに託したのではないか」ということです。紫苑と足穂のやり取りをずっと聞いていたnejiは、「紫苑様から見て、所詮は『自分に仕える者』『自分を護衛する者』でしかない者がいくら言葉を尽くして正論を説いても、それだけでは、閉ざされた紫苑様の心を開くことはできない。そして紫苑様の心が変わらない限り、紫苑様の言う運命も変わらない」ということは充分わかっていたと思います。パンフにも「nejiは紫苑に昔の自分を見ていた」と書かれていますし、「どんなにつらくても、運命は変えられない」と思い込んでいる紫苑の気持ちは、nejiは痛いほどわかっただろう。3年ほど前の中忍試験で、nejinarutoに、「ホントはお前だって運命に逆らおうと必死だったんたろ!」と言われていますし、実際言われた通りでしたし、今度はnejiが紫苑に同じようなことを言いたかったかも知れませんが、ただ、当時と今とでは、他の状況があまりにも違い過ぎる。で、nejiは「この切羽詰った状況下で、短時間のうちに劇的な効果を期待できるものは何だ」「今、理屈や言葉じゃなく、非戦闘員であり、巫女であり、女である紫苑様を変えられるものは何だ」と考え、それを「narutoに対する紫苑様の恋心だ」と判断し、naurtoに紫苑を託したんじゃないだろうか。恋を知った紫苑は、「この相手に、自分のつらさをわかって欲しい」と思うと同時に、「この相手が一緒にいてくれれば、そのつらい運命も変えられるかも知れない」とも思うようになる可能性も出てくるはず。そうなれば、narutoも紫苑も死ぬことなく、“魍魎”を封印するという目的も遂げられるはず……nejiは、そこに賭けたんだと思う。話が前後するが、足穂が死んだ後、紫苑は「足穂はバカじゃ」と言い捨ててその場を駆け出し、森の中を突っ走り、naruto1人が追いかけます。そしてしばらく走って足を止めたところで、紫苑は初めて涙を見せ、つらい心のうちをnarutoに明かしました。あの紫苑とnarutoの2人きりの会話の具体的な内容までは、nejiもリーもサクラも知らないはずですが、nejiには、だいたいの見当はついていたんでしょう。少なくとも、「わざわざその場を走り去らなきゃ言えないようなことを、紫苑様はnarutoにだけは話したんだ」ということは。いや、実は、nejiは白眼で、あそこでの2人の会話の内容を探ってた?(笑)白眼では音は聞こえないはずですが、会話の内容を知ろうとすればできたような気もする……あれはあくまで、neji本来の洞察眼であると思うことにしよう。nejiは、同じ里の仲間であり、かつて試合で対戦したnarutoのことはもちろんよく知っていましたが、会って1日くらいしか経っていない紫苑のことも、実に鋭い観察力をもって見ていたんだと思う。上忍とか小隊長ともなると、チームメイトのことのみならず、依頼人や、護衛すべき要人のことも、よく観察しないと駄目ってことですね。(ということは、紫苑に惚れられていることに、最後の最後まで全く気づかなかったらしいnarutoにとっては、上忍とか小隊長とかへの道はまだまだ遠いってことか(笑)。まあhinataにずーっと好かれていることにすら未だに気づいていないnarutoだからな、知り合ってたった1日か2日くらいしか経っていない女の子の気持ちに気づくわけがないか。)それにしてもneji、クールで、修業と任務ひと筋で、女っ気なんて全然なさそうに見えるのに、女心の機微をよくわかってるなあ。nejiって、今のところは「好きな女の子はいない」ってことになってるようですが、もし好きな子ができたら、どうなるんだろうか。相手にも周りにも隠し通すのか、それとも意外と周りにはあっさりと公言してしまうのか?あー、想像すると楽しいな、シーンについての考察のはずだったのに、nejiの有能さを褒め称える記事になってしまった気がするが、まあいっか(笑)。

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